2018年1月11日木曜日

レーザー励起方法

レーザーを発振させるためには、レーザー媒質中の原子(または分子)が反転分布の状態である必要がある。
反転分布を起こすためには励起源からのエネルギー供給が必要であり、その手段には以下の種類がある。


放電励起--気体レーザーの多くは、放電によって励起する。グロー放電・アーク放電が利用される。

光励起--固体レーザーや液体レーザーの多くは、光によって励起する。大光量のランプや、レーザー光を用いて励起する。

電子ビーム励起 -- 電子を500kV以上の高速パルスの電圧で、光速近くまで加速した相対論的電子ビーム(REB)で励起する。

化学励起 -- 化学反応で得られるエネルギーによって、励起する。外部からのエネルギー供給は必要としないユニークな励起源である。

電流励起 -- 電流を注入することによって、レーザー媒質を励起する。主に半導体レーザーで利用される。

熱励起 -- 熱エネルギーを用いて、レーザー媒質を励起する。

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